キルギスの民族騎馬ゲーム

キルギスの民族騎馬ゲーム

キルギス人は騎馬民族でありますからキルギスを訪問するお客様は遠く離れたジャイローという高山の放牧場で夏休みをユルタ（遊牧民の移動式住宅、ゲル）で過ごす羊飼いのライフスタイルに憧れ、牧場や村近くの競技場で騎馬ゲームを楽しむことが出来ます。または伝統的な文化を感じたいならフェスティバルに行くことが一番いです。騎馬競技、フォークロア、ワシや馬、犬を使ったゲームと狩、芸術品、伝統的な料理などの独特のテーマを中心にした多くのフェスティバルが行われます。このようなフェスティバルでは騎馬民族のキルギス文化の色々なアスペクトを感じ、ゆっくり立ち会うことが出来ます。地元のキルギス人の中でも人気がありますから行事の雰囲気と特性が存続されます。

ウラック タルトゥシュ (ウラック)

キルギスの伝統的な騎馬ゲームはヤギの死骸をボールに見立て、二つのチームの馬に乗った選手たちがそれぞれのゴールに運び込むために奪い合うウラックというキルギス人の伝統的な騎馬ゲームです。キルギス語でヤギの取り合いを意味する競技です。その名前の通り首を落とし、30キロくらいのヤギの死骸を馬に乗った男性たちは奪い合います。これと同じようなゲームがアフガニスタンを含めた中央ユーラシア全域に見ることが出来ます。イラン系言語ではブズカシと呼びます。これはテュルク系遊牧民の間では古代から行われていた祭礼行事コク・ボルと同じゲームで当時はヤギではなく、神聖なオオカミをボールに見立てていました。こうした祭礼的な側面が現在のキルギスでも残っていて、競技が開かれるのが結婚式や新春を祝う行事のノールズとキルギス独立記念の祭りなどです。また当時の戦士の騎馬術の技量を計ったり、実戦の訓練を行うという実用的な目的もありました。そのため、地域の男性全員の出場が義務付けられていました。ウラク・タルトゥシュ競技のルールに関しては基本的に他の参加者を振り切って、目的のヤギを円や壁など特定の場所まで持ってきたものが勝者で基本的に時間や人数の制限がありません。騎馬ゲームが本当に危ないのでゲーム中、馬に蹴られたり、馬の下敷になったりして死亡される人もいます

アルシュー　(Alyshuu, Алышуу)

騎馬で1対1となり、馬に乗った選手がレスリングをやって馬上から引きずり落とすゲームの名前はアルシューと言います。

クズクーマィ (Kyz-Kuumai)

馬に乗った男性が馬に乗った女性に追いついたら、キッスをもらうという競技です。

ティンエンメイ　(Tyin Enmei)

地表に置いたコインを馬に乗った男性が拾い上げるというゲームです。

アト・チャブシュ

長距離競馬のアト・チャブシュです。1年中開催れる競馬のゲームのフェスティバルは幾つかありますが一番メインなのはキルギス種の馬のためのアトチャブシュです。アトチャブシュは11月の第一週間目の週末に行われ、昔からの高山の放牧場（ジャイロ‐）から羊飼いが帰ってきた後の時期であります。

またはキルギス人の伝統的なゲームは馬だけに限らないで猟犬やワシと鷹を使った競技も大人気です。

鷹と犬を飼う猟師は昔から若いひよこを飼い慣らし、動物を飼うために訓練します。昔は一羽の捕食性の鷹は一つの小家族のための食事を捕獲することが出来ました。したがって、ゴルドの鷹あるいはハヤブサは家族の一員のように扱われて高く評価されていました。捕食性の鳥を訓練した人はブルクッチュと呼ばれ、皆に非常に尊敬されます。

キルギス人の翼である馬

馬は猟犬や鷹と同じようにキルギス人の日常生活の中で重要な役割を果たします。様々な競技に参加する競走馬だけではなく、家族の日常生活において本当の助手となります。現在でも殆どの田舎の人はいくぶん遊牧生活があります。キルギスでは殆どの男の人が馬に乗ることができますから騎馬ゲームだけではなく、羊を放牧する時にも馬をよく使っています。

キルギスを訪問する海外からの観光客はこのウラック・タルトゥシュ騎馬ゲームを見るには特別な競技場で見ることができますからキルギスの現地旅行会社に頼んで手配してもらった方がいです。