シャフリサブス、ウズベキスタン

シャフリサブスはウズベキスタンの英雄ティムールが生まれ育った故郷です。シャフリサブスの意味は「緑の町」という言葉に由来します。旧名はキシュでした。ティムール朝の時代、サマルカンドに次ぐ第2の都市が置かれた町で宮殿やマドラサといった建築物が数多く築かれました。あとのシャイバーニー朝期に大きな破壊を被りましたが大方は現在まで残っています。

1336年にモンゴル系遊牧集団バルラス族の一員として近郊の村に生まれたティムールはここを拠点として大帝国を建設しました。ティムールは生涯を通じてこの町を重視したのも、単に生まれ故郷というだけでなく、なお軍団の中刻にあった氏族の支持を保つためだったと言われています。

また本来は周辺のオアシス全体の名称であったシャフリサブスが町の名前となったのもこの時期らしいです。小さな町なので、2－3時間もあれば全て見て回ることが出来、サマルカンドを早期に発てば日帰りも可能です。主要な見どころは全てイパック・ヨリ通りの周辺にあります。

サマルカンドからのバスは1日5本あります。通常は町中心の文化歴史芸術博物館の南、ペンジケント通りから乗り合いタクシーを利用します。手前のキターブまで行き、そこから頻繁にあるシャフリサブス行きの市バスに乗る方法もあります。サマルカンド～シャフリサブスの間は途中1788mのタフタ・カラチャ峠を越える山岳地帯を走り、とても景色がいいです。タシケントから直行のバスやミニバスがあります。