+996 708 999 877 taku@triplandasia.com
キルギス・カザフスタン
現地旅行会社
+996 708 999 877 taku@triplandasia.com
キルギス・カザフスタン現地旅行会社

キルギス料理・食文化

キルギスの料理・食文化

キルギスは中央アジアにある国で、シルクロード沿いにあったこの地域にはさまざまな文化が流入しました。周囲の国からの影響を受けながらも独自の食文化が発達し、キルギスの伝統料理には遊牧民らしさが見られます。遊牧民の食文化の主軸は、肉と乳製品です。冬になる前に家畜を屠殺して冬の食糧にし、また、春に得られる家畜の乳を加工して保存食にすることで夏の食糧としていました。

領土を通ったキャラバンルートによって商品だけでなく、中国、アラビア、ロシア、ヨーロッパ、トルコ、ペルシアなどの色々な文化ももたらされましたからシルクロードの交差点にあったキルギスには様々な料理があります。その結果、キルギス料理は接触のある文化から少しずつ吸収し、多くの料理には中央アジア料理には共通するものが多いですが独特でアイデンティティのある料理も食べることが出来ます。ビシュケクのような多くの地域に、ロシア料理は一般的ですが現在ヨーロッパ風の料理や韓国料理、中華料理、トルコ料理やインド料理などの世界の色々な国の伝統的な料理があります。町の郊外には地元のウズベクとドゥンガン料理(中国からの回族)も普通にあります。

中央アジアの料理はキルギス料理のような遊牧民族の常食、主に肉、乳製品、パスタ、パン、キャバブ、串焼き、手の込んだペストリーなどの定住トルコ系の常食(ウィグル料理とウズベク料理)、パキスタンとイラン料理などのハーブと調味料のある南から由来した料理などの三つのタイプに分けられています。

イスラム教徒が多いため豚肉ではなく、基本的には馬・羊・牛を食べます。味付けは塩ベースのシンプルなものが多く、日本人の舌にも合うものが多い印象です。食事の前後に「オーミン」といって顔を拭うような仕草をし、食べ物に対して感謝する習慣があるのも日本に似ています。一口にキルギスといっても、地域によって住んでいる民族も違えば食文化も異なります。首都ビシュケクのみならず、さまざまな地域で食を楽しんでみることをおすすめします。

・ボルソック

中が空洞の、軽い食感の一口サイズの揚げパン。宴会などでは大量につくられ、お皿ではなくテーブルの上に直に敷き詰められることもある。蜂蜜や、カイマックという生乳からつくられるクリームをつけて食べてもおいしい。

・ナン

食事の際には必ず出される、主食となる円状の大きな平焼きパン。タンドールという窯の壁に貼り付けて焼く。肉の入ったナンは「グシノン」と呼ばれる。

・サムサ

薄く伸ばしたパイ生地に、ひき肉と玉ねぎなどを混ぜ合わせた具を包んで焼いたもの。サムサはペルシア語に由来した「三角形」という意味の言葉だが、円形のものなど形はさまざまある。現地では軽食扱いだが、一つ一つが大きくボリューミー。

・マンティ

小麦粉の生地にひき肉と玉ねぎの餡を乗せて包んで蒸した、キルギス風蒸し餃子。ヨーグルトソースやトマトソースをつけて食べることもある。

・シャシリク

肉の串焼き。肉はお酢・塩・スパイスなどのマリネ液に漬け込んでおく。レストランや屋台、BBQなどで食べられる大人気料理。

・ベシュバルマク

茹でた麺の上に、数時間かけて煮込んだ肉と玉ねぎなどを乗せた、遊牧民文化を象徴する伝統料理。肉の旨味が染み渡り、味付けは塩だけとは思えないほど深い味わいがある。ベシュバルマクはキルギス語で「5本の指」という意味で、手づかみで食べるのが伝統的な食べ方である。

・ラグマン   

トマトベースの味で、白菜・玉ねぎなどの野菜と肉がたっぷり入った麺料理。もちもちした手延べ麺はまるでうどんのようで、ナポリタンのように麺とソースを絡めたものもあれば、スープパスタのように麺の上からスープをかけたものもある。また、ご飯にラグマンのスープ(具)をかけたものは「ガンファン」という料理になる。

・プロフ

中央アジア風炊き込みご飯で、おもてなしやお祝いの席などで出される料理の代表格。多めの油で炒めた人参・玉ねぎ・肉などの具材を、米・塩・クミンなどと一緒に炊き上げてつくる。米は人参の色で黄色く染まる。キルギスのウズゲンでとれる高級な赤米を用いたプロフは特においしいとされ、最上のもてなし料理となる。

・クムズ

馬乳を発酵させてつくる発酵乳飲料。独特の香りと酸味でクセのある味だが、現地では子供の頃から慣れ親しまれている飲み物である。1~2%の微量なアルコールが含まれる。

一般的にキルギス人はとても親切な民族であります。キルギスの家族に食事に招待されたら、果物、あるいは花などの小さいお土産を持って行けばいいです。お宅に入る前に、ぜひ靴を脱ぎます。普通、戸外で食事はダストルホンという地面に置かれる布に出されます。食事のあと、ムスリムのオーミンと声に出して言いながら両手を顔まで上げ、顔を洗うように降ろしてください。

キルギスの首都ビシュケクで食事をするとしたら一番お勧めするレストランはアルズ(Arzu)、ナバット(Navat)が美味しいです。あと、ラグマンの美味しいところはファイザというカフェをお勧めします。