ポベーダは天山山脈の最高峰である高さ7439メートルの山頂で、海外からの登山家に大人気のキルギスの山です。非常に登山の難しい山として知られ、多くの登山家の命を奪いました。キルギスの7000メートル以上三つの巨山うち1つで、この山には驚かせるものが多いです。天山山脈はキルギスとカザフスタンや北西中国などにまたがっており、絶景の山です。この山は東側から西側まで広がっている峰に沿って、中国に接する境界の両側にあります。ですから山の南東傾斜は中国にあります。
ポベーダ山頂は天山山脈の下にあるコクシャル・タウ（危険で近寄れない山）の一部で、「ピーク」と呼ばれています。ポベーダの形はいわゆる「大山塊」です。その山脈に沿って幾つかの頂上があって、その中の一つだけが7000m以上に達します。
歳月と関連する問題の一つは識別の問題です。ポベーダ山頂は北東16メートルの距離に、南部のエ二ルチェック氷河によって、切り離されたハンテングリという山（7010m）があります。長い歴史の中でこの二つの巨山はしばしば混同されます。その理由は、二つの巨山がともに近寄れない高みにあること、ハンテングリがしばしば明暸に見えるのに対し、ポベーダがしばしば雲で覆われていますからです。ピラミッド状のハンテングリは特に印象強く見えます。
もう一つの理由はポベーダ山頂は地域に主なアクセスルートを提供する谷が遠くにあるため、隣の山より見かけ上小さく見える、というせいかもしれません。二つの山をめぐる最も有名な誤認、特徴的なピラミッド形に心打たれたロシアの探検家シミョノフの記述でした。しかし誤認ひとつだけではありません。歴史のテキストではいくつかの誤認が記述されています。各時代に、様々な民族によってどちらの山もハンテングリ山と誤認されています。
1938年に、山の頂上にのぼる最初の試みが一連の登山家によってなされました。しかし彼らが実際に山頂に達したかどうかは明らかではありません。彼らは共産党員青年運動に敬意を表して「20歳のコムソモール山頂」という名前を付けられました。
ただ1943年に調査チームによってポベーダはハンテングリより高いということが明らかにされ、周囲を驚かせました。そしてポベーダは自分の当然の地位をレコードブックに載せることが出来ました。
この問題は1946年に解決されました。現在、第2次世界大戦においてファシズムに対して勝利に敬意を表して、「ポベーダの山頂」ロシア語では「勝利の山頂」という名前で知られています。
山は現在、キルギスの「ジンギシ・チョクス」（「ピークのポベーダ」の翻訳）として公式に知られています。しかし通常はロシア語名で言及されます。中国人はその山を中国の「トム―ルフォン」名で呼びます。
他のキルギスの山と比べるとポベーダ山に登るのが一番難しいです。山頂を登頂することを目的にした多くの登山は亡くなられた場所としても知られています。1955年に二つのチームが山頂を征服しようとしました。カザフスタンのチームはチンパッスの方面から、ウズベキスタンのチームはズワユズドチカ氷河の方面から登山しました。カザフスタンのチームは気象状況の悪化困難にぶつかって、6000メートルに達した時点で、下山を決めました。12人のチームメンバーのうち、わずか一人しか生き残れませんでした。以降、山は恐ろしいという評判を得ました。
次の1956年はビタリーアブラコゥによって、導かれた探検家による30日間の初の成功した登頂がありました。以降、山をめぐる歴史上の出来事は次です。1970年に探検隊が東側から西側までの完全通行を成功させました。1990年2月には冬季登頂の初の成功がありました。
ポベーダは登山初心者向けの山ではありません。山は氷河と雪にぶあつく覆われています。そして、吹く強くて冷たい風が吹雪を巻き上げ、テントを細切れに裂き、気象状況は登山を難しくします。
毎年、イ二ルチェック氷河で生活を維持する地元の会社によってサポートされた探検隊がいく組か挑戦し、登頂を成功させます。
トリグラエワ山頂の下部にあるユージ二イ・イ二ルチェック氷河の氷堆石の海抜4000mの高度に基地キャンプがあります。基地キャンプからはハンテングリ山頂（7010m）とポベーダ山頂（7439m）、チャパェフ山頂（6971m）、ゴーリキー山頂（6050m）などの眺めが素晴らしいです。
基地キャンプは次の施設を提供します。
