タジキスタンのペンジケント(パンジャケント)遺跡は6世紀から8世紀にかけて、ペルシャ系の民族ソグド人が築いた都市遺跡です。ペンジケントはタジキスタンの遺跡宝庫と呼ばれ、国の西部(ソグド州)にある有名なザラフシャン川沿いに位置する都市です。すぐ近くにウズベキスタンとの国境があり、ペンジケントはウズベキスタンのサマルカンドから53キロしか離れていないので、サマルカンドから日帰りの観光でペンジケントの遺跡を訪れる観光客が多くいます。
1933年のこの近くに住んでいた羊飼いがたまたま見つけた遺物をきっかけに、ペンジケント遺跡の発掘が始まりました。7世紀の終わりごろの住民が町を放棄したままの状態で、古代都市の原形が残っていますから「中央アジアのポンペイ」と呼ばれています。
ペンジケントの一番の楽しみ方が町南の郊外にあるソグド人の古代都市のペンジケント遺跡です。ここはシルクロード時代に交易をしていた有名な商人のソグド人が築いたソグディアナの中心地でした。8世紀ごろのペンジケント遺跡の下に5世紀の町があると言われますがそれを証明するような証拠がまだありません。
パンジャケントはトルキスタンとザラフシャン山脈に囲まれ、この山脈の間をザラフシャン川が流れていますから遺跡だけではなく、大自然の絶景を満喫することも出来ます。