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シムケント、カザフスタン

シムケントはカザフスタンの南に位置する同国第3の都市です。人口は90万人以上で、アルマティと首都のアスタナに次ぐ大都市ですが産業的には一番発展したところだと言えます。ウズベキスタンの首都タシケントとはわずか124キロの距離にあります。そのため、ソ連崩壊後、別々の国なってしまいましたが今でも結びつきが強いです。シムケントの市民の殆どのがカザフ人系ですが他の民族も住んでいる多民族都市です。地理的にはウズベキスタンとのジベック・ジョル(旧チェルニャェフカ)国境に近いから、シムケントでウズベク人が多くいます。そのため、シムケントの市民がウズベク人と混血して、カザフ人かウズベク人か分かりにくい顔の人もいます。町から東郊外には4000m級の山々が連なり、夏でも雪をかぶった山が眺められます。近くのレンゲルに第2次大戦後、日本人に強制収容所がありました。

シムケントは南カザフスタン州の州都でした。しかし2018年に同州を離脱して、特別市になりました。現在は「カザフスタンの聖都」と呼ばれるトルキスタンとウズベキスタン首都のタシケントへ向かう拠点となり町であり、トルキスタンーシベリア鉄道が通る要衝があります。

シムケントの意味は「緑の土地」という意味で、夏季に街市内を散歩すると様々な種類の木や花が咲く公園がたくさんあり、まるで大きい都市公園にいるような感じがします。

シムケントの省歴

シムケントは12世紀にシルクロードの十字路として栄えた古都のサイラムを守る隊商宿として造られました。シルクロードの交易路にあったので、急速に発展してきましたがチンギスハーンの侵攻で破壊されました。そのあと、ウズベキスタンのコーカンドハン国に占領され、コーカンドの植民地になりました。しかし有名なロシア帝国がコーカンドハン国を破壊してから、1864年にロシア帝国に編入されました。ロシア帝国がした移住政策の結果、シムケントではロシア人の人数が増加しました。

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