アフラシャブの丘、サマルカンド

アフラシャブはサマルカンドの北部にある遺跡で、モンゴル人の侵攻で破壊された旧サマルカンドとしても有名です。アフラシャブは他の中央アジアの古都と比べたら、一番長い時間存在した古代都市として知られ、紀元前500年から紀元後1220年までです。ここはサマルカンドの一番古い遺跡としても有名ですから考古学者にとってとても面白い名所です。

防衛の理由からアフラシャブが丘に建設されました。シャーヒズィンダ廟から北側、ウルグべクの天文台跡続く道沿いの丘が、かつての古代サマルカンドでありました。チンギスハーンは辺り一帯を破壊しつくし、シルクロードの要衝を押さえることで、権勢を高めました。その後ティムールの台頭で現在の場所に新たに町が建設され、再びサマルカンドは繁栄を取り戻しました。隣の博物館には古代サマルカンドの状況を再現した図がありますが丘自体には古代を偲ばせるものはなく、荒れ地が続くだけです。

しかしその下にはサマルカンドの歴史が残っています。1958年により調査がされていますが全対象の数分の一しか解明されおらず、これからの調査が興味深いです。サマルカンド考古学博物館の裏から行けます。

アフラシャブの考古学的な調査は19世紀に行われましたが2回目の調査が1920年に有名なミハイル・マッソンという考古学者により行われました。その結果、サーマン朝の宮殿がアフラシャブにあったということを証明する大事な証拠が発掘されました。アフラシャブ遺跡の面積は200ヘクタール以上で、アフラシャブの遺構の深さが13mです。丘の北東の角にはシタデルの跡がはっきり分かる形で残っています。

アフラシャブの名は伝説の最初のソグド王から採られたものです。当時の町は城壁で囲まれ、4つの大きな門がありました。これらの門を通じて、サマルカンドがシルクロードと結ばれていました。はるか彼方から運ばれてくる物資や商人たちでさぞやにぎわったことでしょう。

当時のアフラシャブは道が舗装され、水道が各家庭に延び、木がたくさん生える緑の美しい都市だったと多くの旅行者と学者に言われます。

丘へはハズラティ・ヒズル・モスク横の墓地、あるいはアフラシャブ博物館の裏から行くことことが可能です。