ウズゲン

ウズゲンはキルギスのオシュ州に位置する古都で、シルクロードの中継地点として栄えました。創設してから（2000年前）現在までずっと存在してきた、キルギスにある二つの町の一つで、ウズゲン地区の主都であります。

紀元前2世紀に中国の史料にウズゲンという名前が書いてありますから、ウズゲンの歴史が非常に古いです。

歴史が古いウズゲンはカラダリヤ川の高い川岸に位置し、丘と、壁しか残っていない三つのシャフリスタンからなっています。しかし11世紀のミナレット、および、11世紀と12世紀の三つの霊廟が残存し、中世の中央アジアのユニークな建設上の場所となりました。10世紀にテュルク系民族のカラハーン朝に建設されたウズゲン塔（ミナレット）やその敷地内にある霊廟がが南キルギスの宝であります。この塔と霊廟がウズゲンの中心地に位置し、ウズゲン歴史建設群の一部になっていて、南のキルギスを代表する観光資源です。11世紀ごろにカラハーン朝は東西に分裂した時に、西カラハンのムハンマドが現在のウズゲンの領土で首都を作りました。

しかしウズゲンは歴史だけではなく、ウズゲン米という高品質な赤米でも有名で、この米への需要が非常に高くて、キルギス国内の市場だけではなく、隣国のウズベキスタンに輸出されています。ウズゲンの周辺に水田がたくさんあり、街を流れるカラダリヤを中心に稲作が行われています。

ウズゲンに観光で行くなら、ウズゲンの赤米から作られるピラフという料理を食べることをおすすめします。

ウズゲン・ミナレットは直立し、三つの部分から成り立っています。下の部分は高さ5メートルの八面体で、真ん中の部分が細長い円柱面で、上の部分が1923年‐1924年に建てられたドームとアーチ形の窓のアル天窓であります。ミナレットの高さが27.5です。下の部分の直径8.5mで、上の部分の直径は6.2mです。ミナレット自体が煉瓦から造られました。土台の一つの表面には二つの小さい窓に照らされた渦巻き形の段階へのランセットアーチのドアがあります。円柱形の部分が11の帯状に装飾され、狭いのが浮き出し模様で飾られています。より芸術的で、技術的な装飾のあるウズゲン・ミナレットはチュウイ渓谷にあるブラナの塔より後で建てられたと考えられています。

ミナレットの近くに三つの霊廟が一列に並んでたっています。湖の霊廟は北の廟、真ん中の廟と南の廟と呼ばれています。

はじめは11世紀初期に（1012‐1013年）真ん中の廟が建てられました。この廟はカラハン朝のナリス・イブナリ王にちなみ、建てられたとの話があります。廟はたて11.3m、横11.4mの広さの正方形の形で、この内部がたて8.5m、横8.5mの広さで高さ13mであります。

この廟は焼いた煉瓦から造られ、模様のある煉瓦と石化石のプラスターに彫刻された装飾です。この廟の装飾を数えたら、12の何学的なモチーフがあると言われます。廟の中に柱がり、四つの門戸から実際に三つの門戸があります。西の正面は深い壁にあるドアが付いた入り口の形であります。壁の上に、柱に支えられたランセットアーチがあります。装飾的で細長いストリップがついた壁の広さが3.8mで、高さ7mです。