ビシュケクの市内観光をする方向けに、主な観光スポット・おすすめの観光名所の一覧を紹介します。キルギスの首都ビシュケクの人口が百万人以上で、キルギス最大の都市でありますがビシュケクには古代から残存した遺跡などの観光名所・スポットがありません。しかし旧ソ連時代とソ連崩壊後に造られたビシュケクの歴史博物館や中央広場、バザール、近代的なショッピングモールや百貨店、ビシュケク近郊にある自然の観光スポットなどがありますから、それらについてバッチリ書かせていただきます。
ビシュケクはキルギス北のアラトー山脈（天山山脈）の麓に位置しているため、街市内のどこから見ても雪に覆われた平均高さ3000m以上の山がきれいに見えます。ビシュケクの標高750－900m、北緯43度、民族構成が豊か（キルギス人、ウズベク人、ロシア人、カザフ人、ドゥンガン人、ウィグル人など）です。町の北方を流れるチュウイ川が隣のカザフスタンとの国境になり、ビシュケクからカザフスタンのアルマティまで車で3時間しかかかりません。
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アラトー広場はビシュケク中心にある主な観光スポットであり、広場の敷地内にキルギス歴史博物館、キルギスの有名な英雄叙事詩のマナス像、国旗と国旗を守る軍人、噴水があります。歴史博物館の裏側に1984年にキルギスソビエト社会主義国の建国60年を記念してつくられた旧ソ連の古い広場があり、新しいアラトー広場がソ連が崩壊してから、博物館の正面に造られました。1991年まで広場にある歴史博物館の前にレーニン像が立っていましたがソ連崩壊後に、レーニン像が博物館の裏側に移され、博物館の前に現在マナスの像が立っています。
マナス像
馬に乗って剣を持っている像がキルギスの有名な英雄マナスの像です。キルギスだけではなく世界的に有名なマナス英雄叙事詩のマナスという主人公で、キルギス人が1000年も昔から語り継いできた叙事詩ですから、キルギスの象徴であります。
国旗
広場の中心地に高さ45メートルと大きさ10×15mのキルギスの国旗があり、その下に二人の軍人が鉄砲を持って守っています。軍人は2時間交代ですが、国旗の近くでちょっと待っていれば、軍人の交代も見ることも可能です。国旗の中に、栄えることの象徴である黄色い太陽の光とその中に遊牧民の移動式住宅ユルタの天窓の絵が描いてあります。
パンフィロフ公園
アラトー広場から歩いて5分の所にパンフィロフ公園の遊園地がありますから、ついでに遊園地の観覧車に乗って、ビシュケクのパノラマを一望できます。特に夜になってから、広場に若者が増え、夏に噴水で泳ぐ現地人の姿も見れます。ソビェト時代につくられた公園ですから、中に入るとまるでロシアにいるような感じがします。
アラトー広場については詳しくこちら アラトー広場
キルギス国立歴史博物館はアラトー広場の北側に位置する白色の大きな建物で、遊牧民のキルギス人と旧ソ連の歴史に詳しいです。キルギスの歴史を扱う3階建ての建物で、2回と3階が主な展示室になっています。2階は第二次世界大戦とソ連、ソ連崩壊後のキルギスの歴史、キルギス国内の遺跡で発掘されたサカ族（スキタィ族）の青銅器などの展示場ですが3階に遊牧民関係の移動式住宅ユルタや馬用の道具などの展示場です。
トルコのTika国際協力機関により、キルギス国立博物館の近代化事業が実施され、修復されましたから現在新しくて立派な建物になりました。
見学時間：09時～17時
広場から東のアブドラフマノワ（旧ソビェトスカヤ）通りにいくとHYATTホテルの正面にキルギス国立博物館があります。2階にはキルギスと旧ソ連の有名な画家の展示室があります。ここで展示されている絵が基本的にキルギス人の遊牧民の生活や万年雪の山と大草原の自然についてです。特に牧場で放牧されている家畜（羊、馬、牛）の絵がとても魅力的です。1階には現代画家の特別展会場と売店があります。
美術館の見学時間：10時から～18時まで（切符売り場が17:30までですので事前に買っておきましょう）
チケット代：一人あたり/40ソム
キルギス最大のバザールはビシュケクにあるオシュバザールで、ビシュケク市民の台所とも言われます。オシュ・バザールはビシュケクの一番安くて何でも売られているバザールですから、大人気でいつも熱気溢れています。中央アジアとキルギスらしい雰囲気を感じたいなら、オシュ・バザールを強くおすすめしますがスリが多くいたり、犯罪も起こる可能性が高い所ですから注意しましょう。
このバザールには食料品や野菜、果物、乳製品、日常生活に必要なもの、羊、馬、鳥、牛、豚などの様々な家畜の肉と衣類などが売られています。特に有名なのが赤色のキルギス産のオズゴン米です。
オシュバザールについては詳しくはこちら
ツム百貨店はキルギス最古の百貨店であり、一番上の5階にお土産がたくさん売られています。他の階は電化製品や携帯電話が売られています。ビシュケク市内の中心地にありますから周りに両替場やカフェ、レストランがたくさんあります。
またはトルコ人によって建設された「ビシュケク・パーク」と「アジア・モール」というビシュケク最大のショッピングモールがありますから、買い物が好きな方に最適な場所です。
ビシュケクから35キロ離れているところにキルギス代表の美しい絶景を誇るアラアルチャ国立公園があります。アラアルチャは1976年に公園内に生息するキルギスの珍しい高山植物と動物を守るために、造られた国立公園で、面積が1万9400ヘクタールです。天山山脈の中にあり、モミとトウヒの木に覆われた公園ですから、絶景を満喫しながらトレッキングや登山に最適な場所です。舗装された道もありますから軽ハイキングと散策も楽しむことが出来ます。アラアルチャ国立公園の平均標高が2000mで、最高峰が4692mのコロナという山です。
アラアルチャ国立公園については詳しくはこちら
イシクアタ渓谷はビシュケクから56キロ離れていて、車で1時間くらいです。イシクアタ渓谷に温泉がありますから、ここは1891年に温泉治療地としてサナトリウムが開設されました。今まで温泉利用の主な目的が病気を治療することでしたが新しい温泉プールがつくられましたから現地人がよく泳ぎに行くところです。宿泊も可能です。
イシクアタ渓谷を流れる川沿いルートを歩いてハイキングすることにいい場所で、汗をかいて疲れたら温泉に入ると最高です。また渓谷の中に珍しい花がたくさん咲きますから、花愛好家にとっても面白い渓谷であります。
ブラナ塔・バラサグン遺跡はキルギス代表の世界遺産であり、ビシュケクからの日帰り観光に最適です。11世紀にカラハ二ード王朝につくられた都市遺跡で、ブラナの塔はモスクのアザーンの歌を流すためのミナレットとして利用されていました。塔の現在の高さは24mですが元々45mでしたが地震で崩壊したと言われます。
ここで生まれた有名な詩人のバラサグンにちなんで、バラサグンという名前が付いています。バラサグンはシルクロードの文化と貿易の十字路として栄えた都市として有名です。バラサグンの敷地内に古代戦士の墓石として使われていた石人の野外博物館もあります。
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